Impress, Inspiration, Intuition

アウトプットを目指すメモ

冷たいのがお好き

メールは基本やわらかく書くべき

インターネットを利用してメールを出したり、掲示板に書きこみをするようになって、最初の頃に誰からとも無く教わったのは「やわらかく書け」だった。 手書きの文章は書体から人柄が滲み出るが、コンピュータで打ち込まれたフォントでは人柄は見えにくい。 読み手の解釈で良くも悪くも捉えられる可能性がある。悪く捉えられるよりは気持ちやわらかめに書くことで、良い印象を持ってもらうほうが良い。 それはビジネスメールでも同様で、ちょっと軽めに書くことで親しみを覚えてもらって、仕事が上手く行くということがある。

韜晦する必要もある

また、わざとメールを雑に、あいまいに書いたり、小難しい言葉を並べるなどして韜晦する必要があったりもする。 雑に書いたり、あいまいに書くのは、もしもの場合の責任の回避、言い訳の余地を残しておくため。 小難しく書くのは、相手を幻惑して何となく「はい」と言わせてしまうため。

冷たいのが好きな理由

僕のメールは冷たいと言われる。 何故なのか考えてみると、自分にとっての優先事項が「正確であること」「誤解のないこと」だからだ。 もちろん僕だって親しみをもってもらいたいし、どこかで逃げを打ちたいし、ごまかしてしまいたい時もある。

だけど僕は誤解しあったりして、無駄なやり取りが増えることが何よりも嫌なのだ。 だからなるべく正確に、理詰めで書くことで、勝手に言外のことを読まれないようなメールにする。

ところで、戦後教育の西洋的価値観で育った僕の根本には、あいまいさを忌み嫌う合理主義者なところがある。 人間はそれだけじゃないとはもちろん思っているけど、だけど情緒に流されるようなことはやはり嫌いだ。

人の性だったり、情けだったり、あわれだったり、はかなさだったり、情緒そのものはむしろ大好きなんだけど、世間を見ていると情緒に理解がない人ほど、その場限りの脊髄反射的な情緒に流される。 本当の情緒は、ゆっくりと考え、感じるものじゃないかと思う。

冷たいのが好きでしょ。